いつもありがとうございます。
真宗大谷派のお客様と、お話していて、
「おけびょうさま」ってなに?とご質問されました。
華瓶にさす樒のことですよ。
お仮病さま??学校休んだこと??
お客様は、この言葉をお寺で親戚が話していた時、耳にされたそうです。
頭がグルグルしてしまったようで、聞かれました。
ご本尊様の前に、小さな花瓶(華瓶けびょう)あるでしょ。
それに樒を差して、「おけびょうさま」って呼んだりするんですよ~って
お客様ご納得されておられました。
でまたまた、
樒しきみって、神棚に供える緑のやつ???と
樒(しきみ)と榊(さかき)のちがい。。。
神棚に供えるのは、榊(さかき)だから違いますね。
シキビ樒
シキミ科シキミ属(旧モクレン科)
樒は、春に、葉の間から透明っぽい薄黄の小さな細長い花弁をヒラヒラと覗かせる常緑小高木です。葉は、丸味を帯びて長く、厚肉で、光沢があります。樒は、仏事に欠かせない樹木で、寺や墓地の庭木として植えられます。9~10月に袋果(タイカ)がはじけて、猛毒の種を出すので、悪しき実と言われます。
この「あしきみ」の「あ」が取れて、シキミとなったと伝えられます。
また、実だけでなく、木全体に毒がありますが、昔は、その毒性を利用して、墓から野生動物や猫・犬を遠ざけ、墓を守るのに植えられたようです。
枝葉は仏前や墓前に供えられる他、揉むと抹香臭がするので、線香や抹香の材料にされました。白花品種もあります。
榊(さかき)
榊は暖地の山林に自生するツバキ科の常緑樹です。
神社でのお祭りはもちろんのこと、神棚にも榊は欠かせません。
字を見てもわかるとおり、榊は「神」と「木」を合わせた字ですから、神さまに関わりがある木ということになります。
同じ常緑の葉でも、全然違いますね。
納得して頂けたようで良かったです。
浄土真宗の門徒さんは、おけびょうさまをとても大切にされますね。
だから「様」と敬称付けたり。
ご本尊様の前に御供えする、お水替わりの花瓶ですからね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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